散文詩の間へ/翠玉館玄関へ
『Just a Game』
愛や恋なんて
脳内麻薬による幻覚にすぎない
もしくは共同幻想。
君を振り向かせるのは
駆け引きを駆使したゲーム。
恋人関係を維持するのも
君の反応を伺いながら
押してみたり引いてみたり
時には怒らせたりもして
君との駆け引きを楽しんでいた。
これはただのゲーム。
君がいなくなったこの部屋は
ゲームオーバーを迎えただけ。
だから真っ白な画面に浮かぶ「GAME OVER」の文字を
リセットすればいいだけ。
消えない。
君に会う前のスタート画面に戻れない。
どこで間違えてしまったのか。
予想外に強力な脳内麻薬の効果は
いつ切れるんだろう。